狭心症・心筋梗塞

狭心症・心筋梗塞

2017年11月6日

狭心症の原因の多くは、心臓の筋肉(心筋)に酸素と栄養を送っている冠動脈の動脈硬化です。狭心症は大きく三種類に分かれます。一つは労作性狭心症と呼ばれるもので、冠動脈の動脈硬化により血管内腔が狭くなり、労作(運動)時に心臓の仕事量に見合う酸素量が心筋に運ばれず、胸痛に襲われるというものです。
次に、血管内腔の動脈硬化を起こしている場所(プラーク)が破れて血栓をつくると、安静にしていても頻繁に胸痛発作を起こすようになります。この状態を不安定狭心症といい、同じ機序で生ずる心筋梗塞と合わせて最近では急性冠症候群と呼ばれています。
もう一つは、冠動脈のけいれん(スパズム)が起こることで虚血を起こすケースです。夜間、早朝あるいは午前中に発作を起こすのが特徴で、冠れん縮性狭心症と呼ばれています。狭心症の胸痛はいずれも長くて十五分程度で消失します。
どの狭心症も胸痛の原因となりますが、なるべく早期に専門医を受診し診断、治療介入をしていくことが非常に大切となります。